「それくらいで傷つくの?」
悩みを話したとき、「それくらいで傷つくの?」と返されると、感じ方まで否定された気がします。相手は励ますつもりかもしれません。それでも、気持ちを軽く扱われると、もう相談したくないと感じることがあります。
感情を否定されたことを扱う研究もあります。2022年に『Personality and Individual Differences』誌で発表された研究は、3つの研究を通じ、感情を受け止めてもらえないという認識が心理的な苦痛と関連することを報告しました。気持ちを否定されたと感じること自体が、負担になり得るという点は押さえておきたいところです。
もちろん、相手が同じようには感じないこともあります。大事なのは、同じ気持ちになることを求めるのではなく、「そう感じたんだね」と聞いたうえで、必要なら別の見方を話すことです。言われたときは「大きなことかどうかではなく、私は嫌だったと伝えています」と、話題を自分の気持ちに戻しても構いません。
気持ちを否定されたとき、どう返せばいい?
「それくらいで」と言われると、納得させようとして話がこじれることがあります。まずは「私はこう感じた」と自分の経験として伝えるだけでも十分です。相手が理解するかどうかと、自分が不快だった事実は分けて考えられます。
具体的には、「冗談のつもりだったのは分かったけれど、あの言い方は嫌だった」「解決策より、まず話を聞いてほしい」といった伝え方があります。落ち着いて聞いてくれるなら、問題点を共有できます。一方、何度説明しても笑われたり、こちらの反応だけを責められたりするなら、会話を続ける義務はありません。伝える・距離を置く・相談相手を変えるという選択肢を持っておきましょう。
ただ、見下すような言葉は、必ずしも「ひどい」と分かりやすい形で出てくるとは限りません。話題になった出来事から離れ、本人の性格全体をまとめて評価する言い方もあります。最後に取り上げるのは、何が問題だったのかを話し合うより先に、相手をひとことで決めつけてしまう表現です。
